日本の名字ランキング不動のトップと言えば言わずと知れた「佐藤さん」だが、トップ10の中に「藤」の字が入ってる名字が6位「伊藤さん」10位「加藤さん」と三つもある。
なんでこんなにも昔の人は「藤」を名乗りたかったのだろうか?
事の発端は、大和時代までさかのぼります。
当時の日本は後の天皇家を中心とした氏族達による連合政権で、政権に参加した氏族を「氏」とい呼んでいたそうです。
やがて天皇家を中心とする中央集権国家が成立していき、天皇は氏族のトップというよりは、特別な存在となっていきます。
平安時代になると朝廷の中では「源氏」「平氏」「藤原氏」「橘氏」の4つの氏族が主に役割を担っていました。
源平藤橘なんて言葉がありますが、一色単に出来ないほど圧倒的に力を持っていたのが「藤原氏」です。
重要な役職は「藤原氏」が独占したので朝廷内は「藤原氏」であふれ返り、藤原氏飽和問題が勃発( ;∀;)
藤原氏~???
挙手であります!
うぐぅ?
ふ、別に暇なわけじゃないんだけど、返事しても良いかな?と思わないでもないでもなくない
注)オタクの集まりではありません。
つまり「藤原氏」が氏族の中でもブランド力が高かったって事だね!
で、この氏って名字とはちがうのん??
氏と名字は別物みたいだよ~
このように増え過ぎた藤原氏を区別するために、屋敷のある土地の名前などの属性で藤原氏を「一条」とか「九条」とか区別したのが名字の始まりと言われています(* ̄- ̄)
その後武士も名字を名乗るようになり、有力な地主も名字を名乗るようになり、農民も村内でこっそり名乗るようになります。
そして明治維新を経て現在では日本人全員が名字を持つようになりました。
で、本題のなんで多くの人が名字に「藤」の字を使ったのか?です。
それは絶賛炎上中で国民的アイドルグループの危機を作ったとされる匂わせ行為です!
「藤」=藤原縁の一族であるという事を匂わせているのです!(※もちろん例外もあります)
日本人は遠慮がちだと思っていましたが、実は心の奥底ではブランド志向が高かったという事実が浮彫りになってしまいました(*ノωノ)
名字ランキング不動の1位が「佐藤さん」なのが動かぬ証拠ですね。
佐藤さんの「佐」は真田丸でお馴染みの真田左衛門佐幸村の「左衛門」から来ています。左衛門は江戸時代では武士の肩書みたいなものでしたので、我が一族は藤原縁の武士だった!という事を名字でアピールしているのです。
じゃあ伊藤さんや加藤さんは何なんだ?というと「伊」や「加」は居住区です。
伊藤さんは伊賀の藤原さん、加藤さんは加賀の藤原さん、近藤さんは滋賀は近江の藤原さんという感じで、どこどこから来た藤原です!ということをアピールしているのです。
中には藤原に他の有力な名家とのハイブリッドであるという「藤」も存在します。
安部一族と一緒になった「安藤さん」などがそうです。
こんな感じで多くの人が名字を得た明治期に、自分のルーツは「藤原氏」なんだ~~~~!!!という夢とロマンを込めた結果が「藤」が多い理由なんじゃないかな~?と思います。
というか1000年以上の時を経てなお、どこを向いても藤原ばかりΣ(・□・;)にビックリですね(笑)
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